近年、企業ではデータを活用した経営や意思決定が重要視されるようになり、BI(Business Intelligence)ツールを活用する企業が増えています。こうした背景から、BIツールを用いてデータ分析基盤を構築・運用する「BIエンジニア」の需要も高まっています。
この記事では、BIエンジニアの平均年収や仕事内容、年収が高い理由、年収アップの方法まで詳しく解説します。BIエンジニアを目指している方や、キャリアアップを検討している方はぜひ参考にしてください。
BIエンジニアの平均年収は?
BIエンジニアの平均年収は、おおよそ500万〜700万円程度といわれています。ただし、年収は勤務先や経験年数、保有スキルによって大きく異なります。
特に、大手企業やコンサルティングファーム、データ分析を事業の中核としている企業では、高い年収を提示しているケースも珍しくありません。経験を積み、データ基盤の設計やプロジェクトマネジメントなどを担当できるようになると、年収800万円以上を目指すことも可能です。
年代別の年収目安
BIエンジニアの年収は、経験を積むほど上昇する傾向があります。一般的な目安は以下のとおりです。
| 年代 | 年収の目安 |
|---|---|
| 20代 | 400〜550万円 |
| 30代 | 550〜750万円 |
| 40代以降 | 700〜900万円以上 |
20代では、BIツールやSQLを使ったデータ抽出・レポート作成などを担当するケースが一般的です。
30代になると、データ基盤の設計やダッシュボード構築、プロジェクトリーダーなどを任されることも増え、年収アップにつながります。
さらに、40代以降はマネージャーやITコンサルタントとして活躍する人も多く、年収1,000万円を超えるケースもあります。
他のITエンジニアとの年収比較
BIエンジニアは、他のデータ系エンジニアと比較しても高い年収が期待できる職種です。
| 職種 | 平均年収の目安 |
|---|---|
| BIエンジニア | 500〜700万円 |
| システムエンジニア | 450〜600万円 |
| データエンジニア | 550〜750万円 |
| データサイエンティスト | 600〜900万円 |
| AIエンジニア | 600〜900万円 |
データサイエンティストやAIエンジニアと比べると平均年収はやや低い傾向がありますが、BIエンジニアはデータ活用の基盤を支える重要な役割を担っています。
そのため、経験を積んでデータエンジニアやデータサイエンティスト、ITコンサルタントへキャリアアップすることで、さらに高い年収を目指すことも可能です。
BIエンジニアとは?仕事内容
BIエンジニアとは、企業が保有するさまざまなデータを分析し、経営や業務改善に活用できる環境を整えるエンジニアです。
具体的には、販売データや顧客データ、Webアクセスデータなどを収集・整理し、BIツールを使ってダッシュボードやレポートを作成します。
主な仕事内容は以下のとおりです。
● データの収集・加工・管理
● BIツールを活用したレポート作成
● ダッシュボードの設計・構築
● データ分析基盤の運用・改善
● 利用部門へのデータ活用支援
単にデータを見やすくするだけではなく、「どのようなデータを分析すれば経営判断に役立つか」を考えながらシステムを設計することも重要な役割です。
BIエンジニアの年収が高い理由
BIエンジニアは、企業のデータ活用を支える重要な役割を担うことから、高い需要がある職種です。専門性の高いスキルが求められるため、他のIT職種と比べても高い年収を目指しやすい傾向があります。
データ活用人材の需要が高まっているため
BIエンジニアの年収が高い理由の一つは、データ活用人材が不足していることです。
DXを推進する企業が増える一方で、データを適切に管理・分析できる人材はまだ十分とはいえません。
需要に対して供給が少ないため、BIエンジニアは市場価値が高く、高年収につながりやすい職種となっています。
幅広いITスキルが求められるため
BIエンジニアには、データ分析だけでなく、SQLやデータベース、クラウド、プログラミングなど幅広い知識が求められます。
さらに、BIツールの操作だけでなく、データ基盤全体を理解し、適切なシステムを設計・運用するスキルも必要です。
専門性が高い分、企業からの評価も高く、年収にも反映されやすいといえるでしょう。
経営に近いポジションで活躍できるため
BIエンジニアが扱うデータは、経営判断や事業戦略にも活用されます。
例えば、「どの商品が売れているのか」「どの施策が成果につながっているのか」といった情報を可視化することで、経営層や各部門が迅速に意思決定できるよう支援します。
このように、企業の経営に直接貢献できるポジションであることも、BIエンジニアの市場価値や年収が高い理由の一つです。
BIエンジニアに必要なスキル
BIエンジニアとして活躍するには、BIツールを扱う技術だけでなく、データベースやプログラミング、分析力など幅広いスキルが求められます。
ここでは、特に身につけておきたい5つのスキルを紹介します。
SQL・データベースの知識
BIエンジニアにとって、SQL(Structured Query Language)は欠かせないスキルです。
企業には販売データや顧客情報、在庫データなど膨大なデータが蓄積されています。必要なデータを抽出・加工・集計するためには、SQLを用いてデータベースを操作する技術が必要です。
また、データベースの構造やデータ設計について理解しておくことで、効率的なデータ管理や分析が可能になります。実務では、MySQLやPostgreSQL、Oracle Database、Microsoft SQL Serverなどのデータベースを扱う機会が多くあります。
BIツールを扱うスキル
BIエンジニアの代表的な業務の一つが、BIツールを使ってダッシュボードやレポートを作成することです。
BIツールとは、企業が保有するデータを可視化し、分析しやすくするためのソフトウェアを指します。
代表的なBIツールには、以下のようなものがあります。
● Tableau
● Microsoft Power BI
● Looker Studio
● Qlik Sense
それぞれ特徴や得意分野が異なるため、複数のツールを扱えるようになると、活躍の幅が広がります。
データ分析スキル
BIエンジニアは、単にデータを表示するだけではありません。
「どのデータを分析すれば課題が見つかるか」「どのように可視化すれば意思決定しやすくなるか」といった視点を持つことが重要です。
例えば、売上が伸び悩んでいる場合でも、地域別・商品別・時間帯別などさまざまな切り口から分析することで、改善につながるヒントを見つけられます。
そのため、統計の基礎知識やデータ分析の考え方を身につけておくと、より価値の高いBIエンジニアを目指せるでしょう。
プログラミングスキル
BIエンジニアは、プログラミングを行う場面もあります。
例えば、データの加工や自動化、データパイプラインの構築などでは、PythonやJavaなどを使用するケースがあります。
特にPythonは、データ分析や機械学習の分野でも広く利用されているため、習得しておくとキャリアアップにも役立ちます。
ただし、企業によって求められるレベルは異なるため、「高度なプログラミングスキルがなければBIエンジニアになれない」というわけではありません。まずはSQLやBIツールの操作から学び、必要に応じてプログラミングスキルを伸ばしていくとよいでしょう。
コミュニケーションスキル
BIエンジニアには、コミュニケーションスキルも欠かせません。
なぜなら、営業やマーケティング、経営企画など、さまざまな部署の担当者と連携しながら業務を進めるためです。
例えば、「どのようなデータを見たいのか」「どのような課題を解決したいのか」をヒアリングし、最適なダッシュボードやレポートを提案する場面も少なくありません。
技術力だけでなく、相手の要望を理解し、わかりやすく説明する力もBIエンジニアに求められる重要なスキルです。
BIエンジニアとして年収を上げる方法
BIエンジニアは経験を積むことで市場価値が高まり、年収アップを目指しやすい職種です。
ここでは、年収を上げるために意識したいポイントを紹介します。
BIツールの実務経験を積む
BIエンジニアとして年収を上げるには、実務経験を積むことが最も重要です。
企業では、「どのBIツールを使った経験があるか」を重視する傾向があります。
特に、TableauやPower BIなど市場シェアの高いツールを使った経験があると、転職時にも評価されやすくなるでしょう。
また、レポート作成だけでなく、ダッシュボード設計やデータ分析基盤の構築まで担当できるようになると、より高い年収が期待できます。
クラウド・データ基盤の知識を身につける
近年はクラウド環境でデータを管理する企業が増えています。
そのため、AWSやMicrosoft Azure、Google Cloudなどのクラウドサービスに関する知識を身につけることで、市場価値をさらに高められます。
また、データウェアハウス(DWH)やデータレイクなど、データ基盤に関する知識もあると、BIエンジニアとして担当できる業務の幅が広がります。
クラウドとBIの両方に強い人材は希少性が高く、年収アップにもつながりやすいでしょう。
上流工程へキャリアアップする
年収アップを目指すなら、設計や要件定義などの上流工程へ携わることも重要です。
経験を積むと、単にダッシュボードを作成するだけでなく、「どのようなデータ基盤を構築するべきか」「どのような分析環境が必要か」といった企画・設計を担当する機会が増えます。
プロジェクトリーダーやマネージャーとしてチームをまとめる立場になれば、より高い年収を目指せるでしょう。
年収の高い企業へ転職する
同じBIエンジニアでも、企業によって年収には差があります。
特に、DX推進に力を入れている企業やITコンサルティング会社、大手企業では、高い年収を提示しているケースが多く見られます。
また、データ分析の経験やクラウドスキルなどを身につけてから転職すると、より良い条件で採用される可能性が高まります。
現在の職場で経験を積みながら、自身の市場価値を高めていくことが年収アップへの近道といえるでしょう。
BIエンジニアに向いている人
BIエンジニアは、データを扱う仕事であるため、数字や分析が得意な人に向いているイメージがあります。しかし、それだけではありません。
企業が抱える課題を見つけ、データを通じて解決へ導く仕事だからこそ、論理的思考力やコミュニケーション能力も求められます。ここでは、BIエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。
データ分析が好きな人
BIエンジニアは、日々さまざまなデータを扱います。
売上や顧客情報、Webサイトのアクセス数など、多種多様なデータを分析し、「なぜこの結果になったのか」「改善するにはどうすればよいのか」を考えることが仕事です。
そのため、数字を見ることが苦にならず、データから傾向や課題を見つけることに面白さを感じられる人は、BIエンジニアに向いているでしょう。
課題解決が得意な人
BIエンジニアの役割は、データを可視化することだけではありません。
例えば、「売上が伸びない」「業務効率が悪い」といった課題に対して、必要なデータを分析し、改善につながる情報を提供することも重要な役割です。
そのため、物事を論理的に考え、「どうすれば課題を解決できるか」を考えることが好きな人は、BIエンジニアとして活躍しやすいでしょう。
新しい技術を学び続けられる人
IT業界では、新しい技術やサービスが次々と登場しています。
BIツールも定期的に新機能が追加されるほか、クラウドサービスやAIとの連携など、技術は日々進化しています。
そのため、最新の技術やトレンドに興味を持ち、継続的に学び続けられる人ほど、市場価値の高いBIエンジニアとして長く活躍できるでしょう。
BIエンジニアのキャリアパス
BIエンジニアは、データ活用の基盤を支える職種であるため、将来的にはさまざまなキャリアを目指せます。
経験を積みながら専門性を高めることで、年収アップにつながるキャリアパスを選択できるでしょう。
データエンジニア
データエンジニアは、データを収集・加工・蓄積するためのシステムやデータ基盤を構築・運用する職種です。
BIエンジニアとして培ったSQLやデータベースの知識を活かしながら、より大規模なデータ基盤の設計に携わることができます。
データアナリスト
データアナリストは、蓄積されたデータを分析し、企業の課題解決や意思決定を支援する仕事です。
BIエンジニアが構築した分析環境を活用して、売上向上や業務改善につながる施策を提案します。
分析業務に興味がある方にとっては、自然なキャリアアップの選択肢といえるでしょう。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、統計学や機械学習などを用いて、より高度なデータ分析を行う専門職です。
BIエンジニアとしてデータ分析の経験を積み、Pythonや統計学、AIに関する知識を習得することで、データサイエンティストへのキャリアアップも目指せます。
高度な専門性が求められる一方で、年収1,000万円以上を目指せるケースもあります。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業の経営課題をITの力で解決する職種です。
BIエンジニアとしてデータ活用の知識や実務経験を積むことで、「どのようなシステムを導入すべきか」「どのようにデータを活用すべきか」といった提案ができるようになります。
経営層と関わる機会も多く、高い年収を目指しやすいキャリアの一つです。
BIエンジニアに関するよくある質問
最後に、BIエンジニアを目指す方からよく寄せられる質問をまとめました。未経験からのキャリアや資格について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
BIエンジニアは未経験から目指せる?
未経験からBIエンジニアを目指すことは可能です。
ただし、いきなりBIエンジニアとして採用されるケースは多くありません。
まずはSQLやデータベース、BIツールの基礎を学び、システムエンジニアやデータ分析に関わる業務を経験してからBIエンジニアへステップアップするケースが一般的です。
また、近年は研修制度が充実した企業も増えているため、未経験者向けの求人を探すのも一つの方法です。
BIエンジニアとデータアナリストの違いは?
BIエンジニアとデータアナリストは、どちらもデータを扱う職種ですが、役割が異なります。
BIエンジニアは、データを分析できる環境やダッシュボードを構築することが主な仕事です。
一方、データアナリストは、その環境を活用してデータを分析し、企業の課題解決や施策の提案を行います。
つまり、BIエンジニアは「分析基盤を作る人」、データアナリストは「分析して活用する人」という違いがあります。
BIエンジニアにおすすめの資格は?
BIエンジニアになるために必須の資格はありません。
しかし、以下のような資格を取得することで、知識やスキルを証明しやすくなります。
● 基本情報技術者試験
● 応用情報技術者試験
● Oracle認定資格
● AWS認定資格
● Microsoft Azure認定資格
● Tableau Desktop Specialist
● Microsoft Power BI Data Analyst Associate
資格だけでなく、実際にBIツールを使った経験やポートフォリオを用意しておくことも、転職時には大きなアピールになります。
BIエンジニアを目指すなら、分析屋でキャリアをスタートするのがおすすめ
BIエンジニアは、企業のデータ活用を支える重要な職種であり、今後も高い需要が期待されています。SQLやBIツール、データ分析など幅広いスキルが求められる一方で、経験を積むことで年収アップやキャリアアップを目指しやすい職種といえるでしょう。
また、BIエンジニアとして経験を積めば、データエンジニアやデータサイエンティスト、ITコンサルタントなど、より専門性の高いキャリアへ進むことも可能です。
分析屋では、BIエンジニアをはじめとしたデータ活用人材の育成に力を入れており、研修制度や実務を通じてスキルアップできる環境が整っています。 データ分析やBI分野に興味がある方、将来的に市場価値の高いエンジニアを目指したい方は、分析屋で新たなキャリアへの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
▼採用サイトはこちら
分析屋採用サイト