「データ分析の仕事に興味はあるものの、何から始めればよいかわからない」「未経験や文系でも転職できるのだろうか」と悩んでいませんか。
データ分析に関わる仕事には、データアナリストやBIエンジニア、データサイエンティストなど、さまざまな職種があります。職種によって担当する業務や求められるスキルが異なるため、まずはそれぞれの違いを知ることが大切です。
この記事では、データ分析に関わる主な職種や活かせる経験、未経験から転職するためのステップを解説します。自分に合う仕事を見つけ、データ分析のキャリアをスタートさせたい方は、ぜひ参考にしてください。
未経験からデータ分析の仕事に就ける?
データ分析の仕事には専門的なイメージがありますが、すべての求人で実務経験が必須となるわけではありません。研修制度が整っている企業や、ポテンシャルを重視する求人であれば、未経験から挑戦できる可能性があります。
実務未経験でも転職は可能
データ分析の実務経験がなくても、基礎的なスキルや学習意欲があれば転職を目指せます。
企業によっては、入社後の研修やOJTを通じて、SQLやPython、BIツールなどを学べる環境を整えています。そのため、応募の段階ですべてのスキルを身につけている必要はありません。
ただし、未経験者向けの求人であっても、データ分析に対する興味や自ら学ぶ姿勢は求められます。まずはExcelでデータを集計したり、SQLの基礎を学んだりと、できることから始めましょう。
学習した内容や成果物を応募時に示せれば、経験不足を補うアピール材料にもなります。
文系からでも目指せる
データ分析というと、数学や統計学を専攻した理系出身者の仕事だと思われがちです。しかし、文系出身者でもデータ分析の仕事を目指すことは可能です。
実際の業務では、数字を扱う力だけでなく、次のような力も必要になります。
・ クライアントの課題を聞き取る力
・ 分析結果をわかりやすく説明する力
・ データから仮説を立てる力
・ 相手の業務や業界を理解する力
・ 分析結果を改善施策につなげる力
営業や販売、マーケティングなどで培ったコミュニケーション力や顧客理解は、データ分析の現場でも活かせます。
もちろん、統計やITに関する学習は必要です。しかし、文系出身であることだけを理由に諦める必要はありません。これまでの経験と新しく身につけるスキルを組み合わせることで、自分ならではの強みをつくれます。
データ分析に関わる主な職種
データ分析に関わる仕事は、一つではありません。ここでは、代表的な4つの職種を紹介します。
なお、職種名や担当範囲は企業によって異なります。名称だけで判断せず、求人票に記載された仕事内容まで確認しましょう。
データアナリスト
データアナリストは、データを集計・分析し、ビジネス上の課題解決や意思決定を支援する職種です。
たとえば、売上データやWebサイトのアクセスデータ、顧客データなどを分析し、「なぜ売上が下がったのか」「どのような顧客が商品を購入しているのか」といった問いへの答えを探します。
主な業務は、次のとおりです。
・ データの抽出・集計
・ データの可視化
・ 課題や傾向の発見
・ 分析結果の報告
・ 改善施策の提案
SQLやExcel、BIツールなどのスキルに加え、分析結果をわかりやすく伝える力が求められます。
数字を扱うことが好きな人はもちろん、「データを使って現場や顧客の課題を解決したい」という人にも向いています。
BIエンジニア
BIエンジニアは、企業に蓄積されたデータを可視化し、意思決定に活用できる環境をつくる職種です。
BIとは「Business Intelligence」の略で、さまざまなデータを集約・分析し、経営や業務改善に役立てる仕組みを指します。
BIエンジニアは、TableauやPower BIなどのBIツールを使用し、売上や顧客数などを確認できるダッシュボードを構築します。利用者が必要な情報をすぐに確認できるよう、グラフの種類や配置を考えることも仕事の一つです。
データを見やすく整理する力に加えて、利用者が何を知りたいのかを理解する力も必要です。Excelでの集計やグラフ作成が好きな人、業務効率化に興味がある人に向いています。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、統計学や機械学習などを活用し、データから将来予測や課題解決につながる知見を導き出す職種です。
たとえば、過去の購買データから今後購入する可能性が高い顧客を予測したり、商品の需要を予測したりします。
業務では、次のような知識やスキルが求められます。
・ 統計学
・ 機械学習
・ SQL
・ PythonやR
・ ビジネス課題の理解
・ 分析結果を施策へ落とし込む力
4つの職種のなかでは、比較的専門性の高い仕事です。未経験からいきなり高度な分析を担当するのではなく、データ集計や可視化などの業務から経験を積み、段階的に目指す方法もあります。
データエンジニア
データエンジニアは、データを収集・蓄積し、分析に利用できる環境を整える職種です。
企業内のデータは、そのままでは分析に使えないことがあります。保存場所や形式が異なっていたり、欠損や重複が含まれていたりするためです。
データエンジニアは、複数のシステムからデータを集め、必要なときに取り出せる基盤を構築・運用します。データアナリストやデータサイエンティストが分析しやすい状態をつくる、土台となる仕事です。
データベースやクラウド、SQL、プログラミングなどの知識が必要になるため、エンジニアや社内SEの経験を活かしやすい職種です。
データ分析に活かせる経験
データ分析の経験がなくても、これまでの仕事で身につけたスキルを活かせる場合があります。ここでは、データ分析の仕事につながりやすい経験を紹介します。
営業・販売・マーケティングの経験
営業や販売、マーケティングの経験は、データ分析の仕事でも強みになります。
データ分析では、単に数字を集計するだけでなく、その背景にある顧客の行動やビジネス上の課題を考えなければなりません。
たとえば、営業経験者であれば、売上が伸びない原因を顧客層や商談数、成約率などに分解して考えた経験があるでしょう。販売経験者であれば、天候や曜日、売場の変更による売上の違いを肌で感じているかもしれません。
マーケティング経験者は、アクセス数やクリック率、コンバージョン率などをもとに施策を改善した経験を活かせます。
このような現場感覚や業界知識は、データから仮説を立てる際に役立ちます。
事務・Excelを使った集計経験
事務職で培ったExcelスキルも、データ分析の基礎になります。
次のような経験があれば、応募時に具体的に伝えましょう。
・ Excelで売上や在庫を集計した
・ 関数やピボットテーブルを使用した
・ 定期的なレポートを作成した
・ データの入力ミスや重複を確認した
・ 集計作業を効率化した
データ分析では、データを正しく扱い、必要な形に整理する力が欠かせません。正確性を意識してデータを管理してきた経験は、十分にアピールできます。
Excelでの集計経験を土台に、SQLやBIツールへスキルを広げることで、データ分析に関わる仕事へ近づけるでしょう。
エンジニア・社内SEの経験
エンジニアや社内SEの経験者は、システムやデータベースに関する知識を活かせます。
データ分析では、データがどこに保存され、どのような仕組みで取得されているのかを理解する必要があります。システム開発や運用、データベース操作などの経験があれば、データ抽出や分析基盤の構築に対応しやすいでしょう。
また、社内SEとして各部署の要望を聞き、システムへ反映してきた経験も強みです。データ分析の仕事でも、利用者の課題を整理し、技術的な方法へ置き換える力が求められます。
これまで裏側からシステムを支えてきた人が、データを活用して事業の意思決定を支える仕事へキャリアを広げることも可能です。
未経験から転職する3つのステップ
データ分析の仕事を目指す場合、やみくもに資格やプログラミングを勉強する必要はありません。次の3つのステップで、転職に向けた準備を進めましょう。
目指す職種を決める
まずは、自分が目指したい職種を考えます。
同じデータ分析領域でも、担当する業務や必要なスキルは異なります。
・ 課題発見や施策提案に携わりたい:データアナリスト
・ データを見やすく可視化したい:BIエンジニア
・ 統計や機械学習を使いたい:データサイエンティスト
・ 分析に必要な基盤をつくりたい:データエンジニア
現時点で一つに絞り切れない場合は、「データを使って何をしたいか」「これまでの経験をどこで活かせそうか」を整理してみましょう。
求人票を複数確認し、興味を持った業務や頻繁に求められているスキルを書き出す方法も有効です。
SQL・統計などの基礎を学ぶ
目指す職種をある程度決めたら、必要な基礎知識を学びます。
未経験者が学習を始めるなら、次のような内容がおすすめです。
・ Excelの関数やピボットテーブル
・ SQLによるデータ抽出・集計
・ 平均値や中央値などの基礎統計
・ グラフの選び方やデータの可視化
・ TableauやPower BIなどのBIツール
・ Pythonによるデータ加工・分析
最初からすべてを学ぶ必要はありません。まずは多くのデータ関連職で使用されるExcelやSQLから始め、希望する職種に合わせて学習範囲を広げましょう。
知識を覚えるだけでなく、実際に手を動かしながら学ぶことが重要です。
分析の実践経験を積む
基礎を学んだら、公開されているデータなどを使って分析に挑戦しましょう。
たとえば、自治体のオープンデータや商品の売上を想定したサンプルデータを使用し、次の流れを経験します。
1. 分析する目的を決める
2. 必要なデータを整理する
3. データを集計・可視化する
4. 数字から傾向や課題を読み取る
5. 改善策や次に確認すべきことを考える
重要なのは、高度な分析手法を使うことではありません。「なぜ分析したのか」「何がわかったのか」「結果をどのような行動につなげるのか」を説明できる成果物をつくることです。
作成したレポートやダッシュボードは、ポートフォリオとして応募時のアピールに活用できます。
ただし、独学だけでは実際の顧客課題や業務上の制約まで経験するのは困難です。基礎学習を進めながら、未経験者を受け入れている企業へ応募し、実務のなかで成長する方法も検討しましょう。
未経験者向け求人の選び方
未経験者歓迎と記載されていても、入社後の仕事内容や成長環境は企業によって異なります。求人を選ぶ際は、次の3つを確認しましょう。
研修やOJTが整っているか
未経験から転職する場合は、入社後の研修内容を確認することが大切です。
単に「研修あり」と書かれているだけでなく、次の点まで確認しましょう。
・ 何を学べるのか
・ 研修期間はどのくらいか
・ 実務を想定した演習があるか
・ スキルに応じて内容を調整してもらえるか
・ 配属後に相談できる相手がいるか
基礎知識を学ぶ研修に加えて、実際の業務を通じて学べるOJTがあれば、知識と実務経験を結びつけやすくなります。
面接では「未経験で入社した人が、どのように業務を覚えたのか」と質問すると、入社後のイメージをつかみやすいでしょう。
幅広い分析業務を経験できるか
データ分析のスキルを伸ばすには、集計やレポート作成だけでなく、さまざまな工程を経験することが重要です。
求人票では、次のような業務に携われるか確認してみましょう。
・ 課題のヒアリング
・ データの抽出・加工
・ 集計・分析
・ ダッシュボードの構築
・ 分析結果の報告
・ 改善施策の提案
・ 施策実施後の効果検証
最初はデータ集計からスタートしても、将来的に課題設定や提案まで経験できる環境であれば、業務の幅を広げられます。
複数の業界や案件に携われる企業では、自分の得意分野や目指したいキャリアを見つけやすい点もメリットです。
キャリアパスが明確か
入社後にどのようなキャリアを築けるのかも確認しましょう。
たとえば、データ集計や可視化の経験を積んだあと、データアナリストとして提案業務に進む道があります。技術力を高め、データサイエンティストやデータエンジニアを目指すことも可能です。
マネジメントに興味があれば、プロジェクトリーダーやマネージャーを目指す選択肢もあります。
企業の採用サイトや社員インタビューを確認し、未経験で入社した人がどのように成長しているかを調べてみてください。自分が希望する方向へ進める環境かどうかを判断しやすくなります。
未経験からデータ分析に挑戦するなら分析屋
未経験からデータ分析の仕事を始めるなら、入社前の知識だけでなく、入社後にどのような経験を積めるかが重要です。
株式会社分析屋は、データ分析領域全般に対応するデータ分析専門企業です。データの分析・可視化にとどまらず、クライアントの事情や想いにも寄り添い、納得できる意思決定を支援する「おもてなし分析」を提供しています。
分析屋では、データアナリストをはじめ、データエンジニアやデータサイエンティストなどが活躍しています。顧客企業のビジネス課題を理解し、データの分析・可視化から施策の提案や伴走まで関われる仕事があります。
未経験者にとって心強いのが、実務での活用を想定した研修です。未経験から入社した社員のインタビューでは、Excel・SQL・Python・BIツールを学び、研修内容を配属後の業務に活かせたことが紹介されています。個人のスキルレベルに応じて、研修内容が調整された事例もあります。
データ分析の実務経験がないからといって、これまでのキャリアが無駄になるわけではありません。営業で身につけた顧客理解、販売現場で得た経験、事務職で培ったExcelスキル、エンジニアとしての技術知識などは、データ分析の仕事でも活かせます。
「自分の経験がどの職種につながるのかわからない」「未経験からデータ分析の仕事に挑戦したい」という方は、まず分析屋の募集要項や社員インタビューを確認してみてください。
自分と近い経歴を持つ社員の歩みを知ることで、データ分析職として働くイメージがより具体的になるでしょう。
未経験からデータ分析の仕事を目指そう
データ分析の実務経験がなくても、基礎を学び、これまでの経験を活かせる求人を選ぶことで転職を目指せます。
まずは、データアナリストやBIエンジニア、データサイエンティスト、データエンジニアの違いを知り、自分が興味を持てる職種を考えてみましょう。そのうえで、ExcelやSQL、統計などの基礎を学び、実際のデータを使った分析に取り組むことが大切です。
一方で、転職前にすべてのスキルを身につけようとすると、応募のタイミングを逃してしまう可能性があります。研修やOJTが充実した企業で、実務を通じて成長することも有効な選択肢です。
分析屋では、データ分析の実務経験がない人にも、これまでの経験を新しいキャリアへつなげるチャンスがあります。
「データを使って誰かの課題を解決したい」と感じたら、まずは採用情報を確認し、データ分析職への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。