【初心者向け】これだけは知っておきたいSQLで出来ること

データ活用の重要性が高まる現代において、「データ」はビジネスを動かすための強力な武器となっています。そして、そのデータを自在に操るための「共通言語」がSQLです。

「SQLという言葉は聞くけれど、具体的に何ができるの?」と感じている方も多いのではないでしょうか。本記事では、初心者の方向けにSQLで出来ることを厳選して分かりやすく解説いたします。

そもそもSQLとは何なのかについての記事も作成していますので、あわせてご覧ください。
はじめてのSQL~初心者のための超基礎ガイド~

SQLで出来ること一覧

SQLはデータベースを操作するための言語です。

データベースに対して、どのような処理ができるのかを解説していきます。

データの検索(抽出)

SQLでは、データベースに格納された情報を検索することが可能です。数百万件もの大量のデータでもSQLを使うことで素早く効率的にデータの検索が行えます。

また、データの検索の条件も細かく指定することが出来ます。例えば、特定の文字列が含まれたデータのみ、特定の数よりも小さな数値のみ、といったような抽出も可能です。

— 「顧客リスト」という名前のテーブルから、年齢が30歳以上の人の名前だけを選んで取り出す

SELECT 名前 FROM 顧客リスト WHERE 年齢 >= 30

データベース、テーブルの作成

SQLでは、データベース自体の作成や削除、各データベースに格納するテーブル(データを保存するための表)の作成や削除も可能です。

また、テーブルのカラム(列)数やカラムの型を指定したり、インデックスを追加したりすることも出来ます。

— 「従業員リスト」という新しいテーブルを作って その中には、「ID」(数値)、「氏名」(文字)、「部署」(文字)という項目を持たせて

CREATE TABLE 従業員リスト ( ID INT, 氏名 TEXT, 部署 TEXT );

データ操作

SQLでは、データベースに格納されたデータを変更することも可能です。変更するレコード(行)とカラム(列)を指定し、特定の値に変更したり、削除したりすることができます。ただ、1度変更してしまうと、元に戻すことができないため注意が必要です。

そのため、変更を行う際はデータベースのバックアップを取っておきましょう。

–「従業員リスト」というテーブルに、IDが101、氏名が「山田 太郎」、部署が「営業」という新しいデータ(行)を追加して

INSERT INTO 従業員リスト VALUES (101, ‘山田 太郎’, ‘営業’);

テーブルの結合

SQLでは異なるテーブルを結合させ、1つのテーブルを作ることができます。

データが複数のテーブルに分散していても、関連する情報を一つにまとめることで、全体像を把握できるようになります。

–「注文データ」と「顧客リスト」という2つのテーブルを結合して 結合は、それぞれのテーブルにある「顧客ID」が一致するものを基準にして (そして、結合した結果のすべてのデータを表示して)

SELECT * FROM 注文データ JOIN 顧客リスト ON 注文データ.顧客ID = 顧客リスト.ID;

トランザクションの制御

トランザクション制御とは、データベースのデータを安全に変更するための、SQLの補助機能です。データベースのデータは一度変更を確定すると、原則として元には戻せません。細かい修正のたびにバックアップを取るのは手間がかかります。そこでこの機能を使うと、SQLの実行結果を仮確認することができるため、安全にデータベースを操作できるようになります。

処理を確定させる場合(COMMIT)

一連の操作に問題がないことを確認し、データベースに永久保存します。

— 1. トランザクションを開始する
START TRANSACTION;
 
— 2. データを変更する(例:佐藤さんの年齢を更新)
UPDATE users SET age = 30 WHERE name = ‘佐藤’;

— 3. 変更に問題がないので、正式に保存(確定)する
COMMIT;

操作をやり直す場合(ROLLBACK)

操作を間違えた際などに、トランザクション開始前の状態までデータを巻き戻します。

— 1. トランザクションを開始する
START TRANSACTION;

— 2. 誤って全データを消してしまった!
DELETE FROM users;

— 3. 「やばい!」と思ったら、キャンセルして元に戻す
ROLLBACK;

— これでデータは削除されず、元の状態に戻ります

SQLの活用例

SQLを習得することで、どういった仕事に就けるのか気になる方は多いのではないでしょうか。続いては、SQLを使う仕事についてまとめていきます。

Excelと連携させる

SQLはExcelと連携させることが出来ます。

例えば、複雑な計算処理をSQLで作成しておけば、エクセルデータを自動的に計算させることが可能です。エクセルの面倒な操作が不要となるため、業務が効率化されるでしょう。このように、SQLはExcelを連携させることでも力を発揮します。

Webアプリケーション開発

SQLは、ECサイトやSNSといったWebアプリケーション開発にも不可欠な技術です。

Webアプリケーションでは、ユーザー情報などの膨大なデータを保管し、いつでも変更できるようにしておく必要があります。SQLを使うことで、このデータ管理を効率的かつスムーズに行うことができます。Webアプリケーション開発に携わるなら、SQLの習得は必須と言えるでしょう。

SQLを使う仕事とは

SQLを習得することで、どういった仕事に就けるのか気になる方は多いのではないでしょうか。続いては、SQLを使う仕事についてまとめていきます。

データサイエンティスト

企業が持つ大量のデータを分析し、ビジネス上の課題解決や意思決定に役立つ洞察(インサイト)を導き出す仕事です。統計学や機械学習などの専門知識を駆使し、データ収集、分析モデルの構築、結果の可視化を行います。

SQLを使用する主な場面としては、データの前処理・抽出・集計です。必要なデータをデータベースから抽出したり、複数のテーブルを結合して分析しやすい形に整形したりする際に使用します。

データベースエンジニア

企業の情報システムを支えるデータベースの設計、構築、運用、管理、保守を行う専門家です。データの整合性、セキュリティ、パフォーマンス、可用性の確保に責任を持ちます。

SQLを使用する主な場面としては、データベースの設計・構築・管理です。

テーブルやインデックスの作成・変更、ユーザーのアクセス権限の設定・管理、運用監視やパフォーマンスチューニングのためのデータ操作などに使用します。

バックエンドエンジニア

Webアプリケーションやサービスのユーザーからは見えないサーバーサイド(裏側)のシステム開発を担う仕事です。主に、データベースとの連携、API(外部連携の窓口)の開発、処理ロジックの実装などを行います。

SQLを使用する主な場面としては、Webサービス上のデータ操作です。

ユーザーがサイト上で行う操作(ログイン、商品購入、記事投稿など)に応じて、データベースに新しいデータを追加したり、既存のデータを変更したり、必要な情報を読み込んだりするために、アプリケーションのプログラム内からSQLを実行します。

SQLを使うのはエンジニアだけじゃない!

SQLはエンジニアだけが使う言語では無くなってきています。

実際に採用面接や面談をしていても、エンジニア出身ではない方がSQLを業務で使用した経験からデータ活用に興味を持って志望したというような声を近年よく耳にするようになりました。そういったことからも、データを見る仕事をしている多くの人にとっての「共有言語」になっていると実感しています。

例えば、
データを元に施策を考えるマーケター
数値を確認して検討や提案を行う企画・営業
数値を元にプロセスの改善をしていく人事・採用担当

といったように様々な職種でデータが取り扱われ、SQLも多くの場面で使用されるようになっています。

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