今注目の仕事「AIエンジニア」の年収を徹底調査!地域別ランキングや2000万円を超える方法を紹介

現在、AIエンジニアの市場価値は国内外で上がり続けています。日本国内で年収1000万円を狙えるのはもちろん、海外では年収2000万円を超えるケースも珍しくありません。「AIに仕事が奪われる」と言われる時代ですが、そのAIを創り、操る側のエンジニア需要は今後ますます拡大していくでしょう。この記事では、AIエンジニアのリアルな年収から、未経験から目指すための具体的なロードマップまで、分かりやすく解説します。

1. AIエンジニアの平均年収は約610万円! 年齢やスキルによる差もチェック

近年は生成AIの急速な普及を背景に、AI人材の需要が世界的に高まっています。国内でも、AIエンジニアは将来性・市場価値ともに高い職種として注目を集めています。

厚生労働省が提供する就職情報サイトによると、日本国内におけるAIエンジニアの平均年収は約610万円です。一般的な会社員の平均年収(約460万円)と比べると、高い水準にあることがわかります。

ただし、この数字だけで判断するのは危険です。年収は「年齢」「スキル」「雇用形態」によって大きく変わるためです。そこで、具体的なデータをもとに、より実態に近い年収感を見ていきましょう。

1-1. 年代別の年収|20代は年収290万〜450万円

AIエンジニア未経験者が多く含まれる20代でも、一般的な平均年収よりやや高い傾向があります。
 

一般的な20代の平均年収:270万〜420万円
20代AIエンジニアの平均年収:290万〜450万円

各年代の平均年収は次のとおりです。
 
AIエンジニアの年代別平均年収

年代平均年収
~19歳284万円
20〜24歳388万円
25〜29歳453万円
30〜34歳549万円
35〜39歳604万円
40〜44歳680万円
45〜49歳702万円
50〜54歳725万円
55〜59歳778万円
60〜64歳530万円
65〜69歳375万円
参考:厚生労働省job tag「賃金分布(グラフ)」https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/325

AIエンジニアの年収は、基本的に成果やスキルに基づいて評価されます。若手のうちは「年収の高さ」よりも「どのような技術を身につけられるか」を優先したほうが、将来的な年収アップにつながるでしょう。

1-2. スキル別の年収レンジ|300万円以上の差がつくことも

AIエンジニアの年収は、年齢や企業規模だけでなく、スキルによって大きく変動するのが特徴です。

IT人材のスキルを体系化した指標であるITSS(IT Skill Standard)をもとにすると、年収の大まかな目安が分かります。経済産業省が定めるITSSレベルについて、簡単に説明すると次のとおりです。
 

  
 レベル1:未経験者。または基礎知識を持つ初心者。
 レベル2:一定範囲であれば1人でも作業できる初級者。
 レベル3:一人で業務を遂行できる中級者。
 レベル4:課題発見から解決まで主導できる上級者。
 レベル5:ビジネスを創出し、主導できるエキスパート。
 

厚生労働省によると、AIエンジニアの年収はスキルレベルごとに以下のようなレンジで推移しています。

スキルレベル年収レンジ
ITSSレベル1〜2420万〜620万円
ITSSレベル3450万〜700万円
ITSSレベル4500万〜780万円
ITSSレベル5以上600万〜950万円
参考:厚生労働省job tag「スキルレベル別給与データ」https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/325

1-3. 派遣社員・フリーランスの年収

派遣社員として働くAIエンジニアの年収は、おおよそ450万〜700万円程度が目安とされています。時給ベースでは2500〜4500円前後が相場であり、スキルや案件内容によって大きく変動します。派遣社員は短期間でさまざまな経験を積めるのが利点です。平均的な時給は高いものの、上限は正社員やフリーランスと比べて抑えられています。

一方、フリーランスのAIエンジニアは、年収840万〜1200万円と、会社員や派遣社員と比べて高い水準に達するケースが多く見られます。月単価では70万〜100万円ほどが一般的です。実績や専門性が高まるほど単価アップが期待できますが、案件の獲得や収入の安定性は個人の営業力や市場価値に左右されます。そのため、十分な準備と実績の積み上げが重要といえるでしょう。

2. 県によって最大200万円の年収差!AIエンジニアの地域別ランキング

AIエンジニアの年収は、地域によって差があります。ここでは、厚生労働省が提供する統計データをもとに、年収が高い県・低い県をランキング形式で紹介します。

ただし、このデータはAIエンジニア単体のものではなく、情報処理・通信技術者などの関連職種も含まれているため、あくまで目安として参考にしてください。

2-1. AIエンジニアの平均年収が高い地域ランキング

平均年収が高い県では600万円台が並び、全国平均を大きく上回る水準となっています。上位5県のランキングは次のとおりです。

AIエンジニアの平均年収が高い地域ランキング

地域平均年収
岡山県696万円
兵庫県670万円
東京都654万円
宮城県644万円
千葉県630万円

平均年収が東京都よりも大きく上回っている地域があることは意外かもしれません。これは、東京のように母数(エンジニアの人数)が多い地域は平均が安定しますが、地方の場合は、特定の超大手企業や研究機関に所属する数人の高年収層が、全体平均を一気に押し上げてしまうケースが考えられます。

あくまで目安として見ておきましょう。

2-2. AIエンジニアの平均年収が低い地域ランキング

平均年収が低い県では400万円台にとどまっており、高年収エリアと比べると200万円以上の差があるケースもあります。

AIエンジニアの平均年収が低い地域ランキング

地域平均年収
秋田県427万円
鹿児島県432万円
愛媛県439万円
長崎県445万円
沖縄県470万円

2-3. 年収の地域格差は「リモートワーク」で超えられる

上記のランキングは、あくまでその土地にある企業の給与水準に基づいたものです。そして、AIエンジニアはリモートワークに適した職種の一つです。近年では、地方に住みながら東京企業の案件をフルリモートでこなし、東京水準の報酬を得る働き方も一般的になっています。

自分の住んでいる地域の年収水準が低いからといって、悲観する必要はありません。将来のリモートワークを視野に入れ、まずは高年収につながるスキルを地元で磨きましょう。経験を積んでから転職すれば、近い将来、収入を大きく伸ばすことも十分可能です。

さらに、東京よりも物価が安い地方に住みつつ、東京企業でリモートワークすることで、生活コストを抑えながら高い収入を得られる点も大きなメリットといえるでしょう。

3. AIエンジニアと他のIT職の年収比較

「AIエンジニアは本当に高年収なのか?」を判断するために、他職種と比較してみます。

主なIT職種の平均年収は以下の通りです。

AIエンジニアと他のIT職の年収比較

職種平均年収
AIエンジニア610万円
データサイエンティスト612万円
データエンジニア610万円
プログラマー579万円
ソフトウェア開発579万円
システムエンジニア
(Webサービス開発)
579万円
参考:厚生労働省job tag https://shigoto.mhlw.go.jp/User

4. AIエンジニアの年収が高い3つの理由

「なぜ、他のエンジニアよりもAIエンジニアの年収は高いのか?」という疑問の答えは、単に「需要があるから」だけではありません。そこには構造的な理由があると考えられます。

4-1. 専門性の高い「複合スキル」が求められるため

プログラミング能力に加え、高度な数学(微分・統計学・線形代数など)や機械学習など、複数の専門領域を横断する知識が必要です。この参入障壁の高さが、希少価値を生んでいます。

4-2. 圧倒的な人材不足(需要と供給のミスマッチ)

AIやビッグデータを扱うIT人材の不足は、年々深刻化すると予測されています。経済産業省によると、AI専門人材は2040年に339万人不足すると試算されています。そのため、企業が高い報酬を払ってでも優秀な人材を奪い合う、いわばブルーオーシャンの状況です。

4-3. ビジネスへの直接的な貢献度が高い

AIは単なる「システムの効率化」に留まらず、売上予測や自動運転、新薬開発など、企業の利益に直結するプロジェクトで活用されます。投資対効果(ROI)が見えやすいため、エンジニアへの還元額も大きくなる傾向にあります。

5.  AIエンジニアで年収1000万円は十分可能! 年収を上げる4つの方法

AIエンジニアになれば自動的に年収が上がるわけではありません。現場では、技術を「持っているだけの人」と「使いこなして価値を生み出す人」で、年収に大きな開きが出ます。着実に年収を底上げするための4つの戦略を解説します。

5-1. 市場価値の高いスキルを習得する

高年収を目指すなら、まずは身につける価値が高いスキルを狙い撃ちして、現場で「代わりがいない」と言われる人材になりましょう。例えば、次のようなスキルが挙げられます。

・LLM(大規模言語モデル)のカスタマイズ
・MLOps(機械学習基盤の運用)
・クラウドインフラ(AWS/Azure/GCP)

ChatGPTなどのLLMを自社データに適合させる「RAG(検索拡張生成)」などの技術は、業務での活用ニーズが高まっています。  また、モデルを作るだけでなく、安定して動かし続ける仕組みを作れるエンジニアは極めて希少です。  

さらに、AIを動かすためのサーバー構築スキルを掛け合わせることで、インフラからアプリまで一気通貫で担当できるようになります。これはクラウドエンジニアの領域とも重なりますが、市場価値が跳ね上がります。

5-2. 上流工程(設計・提案)に関わる

プログラミング作業(下流工程)にとどまらず、AIプロジェクトの設計やチーム管理を担う「プロジェクトマネージャー」として上流工程に関わることが、年収1000万円への近道です。

例えば、課題定義の段階から参加し、クライアントの「AIを使って何かしたい」というあいまいな要望を、具体的な技術要件に落とし込みます。また、コスト対効果を算出し、開発にかかるコストと、それによって得られる利益を論理的に説明できる能力は、経営層に近いポジションでの評価につながります。

5-3. 転職で年収を上げる

同じ会社にとどまるよりも、転職によってスキルを再評価してもらう方が、年収アップのスピードは圧倒的に速いです。

評価制度が整った企業を選び、AIエンジニア専用の給与テーブル(グレード制)がある企業や外資系企業を狙うことで、100万〜200万円単位での年収アップが現実的になります。

また、転職ドラフトなどのスカウトサービスを活用し、自分のスキルに対して企業が具体的にいくらの年収を提示するのかを可視化することで、適正な市場価値を把握できます。

5-4. フリーランスとして独立する

需要の高いスキルがあり、実務経験が数年あるなら、独立という選択肢も視野に入れましょう。

AI領域のフリーランス案件は月単価70万〜100万円程度が相場で、年収に換算すると1000万円を超える可能性も十分にあります。

一方、独立には案件が途切れるリスクがあるほか、営業や契約、請求などをすべて自分で担う必要があります。いきなりの独立に不安がある場合は、週1〜2日の副業からAIプロジェクトに参画し、実力を試しながら人脈を広げるとよいでしょう。

6. 海外ではAIエンジニアの年収が2000万円を超えるケースもある

AIエンジニアは日本国内でも高年収ですが、世界に目を向けると、日本の数倍の報酬が提示されています。ここでは、アメリカやヨーロッパ、アジアにおけるAIエンジニアの年収を紹介します。

6-1. 需要急増のアメリカでは年収1億円を超えることも!

ITの本場アメリカでは、AIエンジニアの平均年収は約10万〜20万ドル(約1500万〜3000万円)に達することも珍しくありません。

アメリカの主な大手企業では、AI人材の平均年俸は次のとおりです。

アメリカ大手企業におけるAIエンジニアの平均年収

企業平均年収
Amazon23万639ドル(約3460万円)
Google23万6388ドル(約3546万円)
Netflix26万4799ドル(約3972万円)
Uber31万4746ドル(約4721万円)
※為替レート1ドル150円で換算。

上記以外にも多くの企業で年収3000万円に達し、経験豊富なシニアレベルでは1億円を超えるケースもあります。また、アメリカにおけるAIエンジニアの需要は毎年74%増加しており、今後もこの傾向は続くと見込まれます。

6-2. ヨーロッパ・アジアでの平均年収

ヨーロッパ・アジアにおけるAIエンジニアの年収は、地域の経済水準やIT産業の発展度によって大きく異なります。主な地域・国別の年収目安は以下のとおりです。

ヨーロッパ・アジアにおけるAIエンジニアの年収

地域年収
東ヨーロッパ約360万〜1350万円
西ヨーロッパ約630万〜1980万円
フィリピン約180万〜450万円
マレーシア約600万〜750万円
シンガポール約1200万〜2250万円

ヨーロッパは同じ地域内でも年収差が大きく、特に西ヨーロッパの一部の国では高水準の報酬が提示されています。なかでもスイスは突出しており、平均年収が約11万5000ドル(約2260万円)と、世界的に見てもトップクラスです。

一方、アジアは国ごとのばらつきが大きいのが特徴です。シンガポールのようにAI・IT分野が高度に発展している国では高年収が期待できる一方で、発展途上の国では比較的低い水準にとどまります。

7. 未経験からAIエンジニアになるためのロードマップ

「AIエンジニアは稼げるのは分かった。でも、自分にできる気がしない」これは、多くの未経験者が感じている本音でしょう。でも心配はいりません。実際の現場でも理論のすべてを完璧に理解している人ばかりではありません。以下のステップで「現場で使える力」を一つずつ積み上げていけば大丈夫です。

ここでは、未経験者がAIエンジニアを目指すための現実的なロードマップを解説します。

7-1. ステップ1:土台となる「武器」を手に入れる

まずは、AI開発の標準言語であるPythonを「読み書きできる」レベルに引き上げます。変数、ループ、関数といった基本文法から学び、AI開発で多用されるPandasやNumPyなどのライブラリー操作にも慣れていきましょう。

また、理論を詰め込む前にGoogle Colaboratoryなどの無料環境を使って、実際に「動くもの」に触れることも大切です。既存のコードをコピーし、AIに画像を認識させたり、テキストを分類させたりすることで、AIが動く感覚をつかめます。これが挫折を防ぐコツです。

数学は、中学・高校レベルの復習から始めれば十分です。統計学の基礎である平均、分散、標準偏差や、グラフの読み取り方を思い出しておきましょう。高度な理論は、実装で壁にぶつかったときにその都度学ぶ方が効率的です。

7-2. ステップ2:実績を可視化する「ポートフォリオ」作成

未経験者が採用担当者に「この人なら任せられそう」と思ってもらうには、客観的な証拠が必要です。

まずは、「Kaggle」などのプラットフォームで開催されている初心者向けのデータ分析コンペに参加してみましょう。上位に入らなくても、参加後に自分なりに精度を上げる工夫をしたプロセス自体が、強力なアピール材料になります。

また、「自分の趣味の画像を分類するAI」や「SNSの投稿から感情を分析するツール」など、身近な課題をAIで解決する作品を一つ作り、GitHubでソースコードを公開することも有効です。

さらに、学んだ過程をブログやSNSで発信すると、知識の定着につながるだけでなく、意欲的に学ぶ姿勢を外部に示すことができます。

7-3. ステップ3:実務経験を積む

学習が終わったら、できるだけ早く「本物のデータ」がある現場に入ることが、成長を加速させます。

中途採用では、現職や前職の知識を武器にできます。前職が人事なら「離職予測AI」、物流なら「配送ルート最適化」など、業界知識、いわゆるドメイン知識を掛け合わせることで、技術不足を補えるだけでなく、大きな価値を示すことが可能です。

いきなりAIエンジニアを目指すのが難しい場合は、「データエンジニア」や「QA(品質保証)」から入るのも一つの方法です。データの整理や、AIの挙動をテストする役割から始め、社内で少しずつ開発業務へ移っていくのが現実的な戦略でしょう。

8. AIエンジニア未経験によくある質問

AIエンジニアへの転職や就職を検討する際、多くの未経験者が直面する共通の悩みがあります。ここでは、実務未経験者が抱きやすい疑問にお答えします。

8-1. AIエンジニアになるには学歴や資格は必要?

学歴がなくてもAIエンジニアになることは可能です。ただし、厚生労働省のデータによると、実際の入職者は大学卒や大学院(修士・博士)修了者が大半を占めているようです。学歴や資格は必須ではありませんが、新卒の場合は未経験でもポテンシャルで採用されやすい点が大きなメリットです。

8-2. AIエンジニア未経験だけど中途採用される?

実務未経験からの中途正社員採用は、非常にハードルが高いのが現状です。まずは資格の取得や、自力で実務レベルのポートフォリオを用意し、即戦力に近いポテンシャルを証明することが必須となります。

もし直接の正社員採用が厳しい場合、まずは契約社員や派遣社員として実務経験を数年積むことを検討しましょう。それを武器に正社員へステップアップするのが最も現実的で確実なルートです。

9. まとめ

AIエンジニアは、国内の平均年収が600万円を超える高水準であり、スキル次第で1000万円超えを十分に狙える職種です。さらに、アメリカなどの海外に目を向ければ、年収2000万円を目指せる夢のあるキャリアといえます。

AI需要は今後ますます拡大し、専門人材の不足も深刻化すると予測されているため、希少価値が高まりさらなる年収アップも期待できるでしょう。

大切なのは、いきなり完璧を目指すのではなく、段階ごとにできる範囲を広げていくことです。今日から1行でもコードを書いてみてください。それが年収1000万円への最初の一歩になります。

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