公務員、事務職を経て、データ分析の世界にキャリアチェンジ

Hiroki.I / 2024年 中途入社

公務員として社会人のキャリアをスタートし、その後エンジニアに転身したIさん。データの集計や分析などに携わった経験を活かし、2024年に分析屋に入社しました。さまざまなキャリアを経たのちに分析屋を選んだ背景には、どのような想いがあったのでしょうか。

新たなステージで、データ分析のスペシャリストとして挑戦を続けるIさんに、これまでのキャリアや分析屋での今後の目標について聞きました。

人柄を知ろうとする面接に好感を持ち、分析屋への入社を決意

まずは、社会人人生をスタートしたときのことをお聞かせください。

大学卒業後は公務員として就職しました。大学は情報系の学部ということもあり、周囲にはIT業界に進む人が多くいましたが、当時の私は安定志向だったため、その道を選択しました。
今の時代、ITスキルは業界や職種に関係なく必要不可欠であり、IT業界でなくてもひとつの強みとして活かせる場面はあると考えていたのです。

その後、公務員を退職し、転職して団体職員(事務職)になりましたが、そこでの経験がIT業界へキャリアチェンジする転機となります。
最初に配属されたのは、医療機関から提出される診療報酬明細書(レセプト)の審査事務を行う部署で、ITをメインとする仕事ではありませんでした。なじみのない分野ということもあり苦労しましたが、そこでの仕事を3年経験し、ある程度ワークフローを把握できたタイミングで、システム関係の部署へ異動となりました。

異動先では、社内SEのようなポジションを任され、Excel作業を自動化するためのマクロ作成やAccessによるデータベースの管理などを担当しました。一度、ITからは離れた身ではあったものの、あらためてITスキルを活かせる仕事に就き、とてもおもしろかったんです。この経験が、現在のキャリアに転身するきっかけとなりました。

安定的な職場を離れることに迷いはなかったのでしょうか?

迷いは少しありましたね。周りからもったいないと言われることもありましたが、自分の人生ですし、目先の安定よりもチャレンジ精神を大切にしたいと思ったので、思い切って転身を決めました。

やると決めてからは、それまでのキャリアで経験したことをベースにスキルを広げ、新しいツールの知識もキャッチアップしていきました。例えば、データ集計に関してはExcelだけにとどまらず、BIツールを使う機会を作ったり、VBAだけでなくPythonも使えるようにしたりするなど、いろいろと勉強しましたね。
そうしていくうちに、データサイエンスに興味を持ち、それを強みにしていこうと思うようになり、事業会社にデータアナリストとして転職しました。その会社ではビッグデータを取り扱う機会もあり、優秀な方々から技術的なことはもちろん、そのほかにもビジネススキルなど多くのことを学ばせていただきました。

ただ、ひとつ不安に感じていたことがありまして、私は将来のことを考えてマネジメント領域の仕事も経験したかったのですが、その会社ではポジション上、そうした仕事に就くのが難しかったことです。そのため、マネジメントについては別の会社でチャレンジしようと考え、思い切って転職することにしました。
転職活動では、データ分析に関わることができそうな職種に絞って10社くらいに応募したのですが、その中の1社が分析屋です。

分析屋への入社を決めた理由を教えてください。

私が転職の判断の軸としていたのは、「向上心を持ち続けられる会社であること」です。その点、分析屋は技術ブログなどで積極的に情報発信しているほか、社内ではお互いを高め合うような情報共有が活発に行われていると面接時に伺い、とてもおもしろそうな会社だと感じました。

そして、入社の決め手となったのは、面接での印象です。私はそれまでに、数回転職していたこともあって、他社の面接では「採用してすぐ辞められたら困る」と懸念されているのを感じました。
「直近ではどんな業務をしていたのか」「入社して何ができるのか」といった即戦力としての力量を問う質問以上に、「なぜ前職を辞めたのか」と転職理由を問う質問が多かったからです。
一方、分析屋の面接は「何を目指してキャリアチェンジしようと思ったのか」「どんな考え方で仕事をしているか」といった、私の仕事に対する想いや価値観に関する質問が中心でした。
スキルや経験値を測る質問もありましたが、私の人柄や仕事に対する姿勢を重視してくれていることがよくわかって、「この会社がいい」と思えましたね。

キャリアパスについては、面接で確認しましたか?

前職からの転職を決めた大きな理由のひとつがキャリアパスだったため、オファー面談の際に質問しました。いずれはマネジメント領域に進みたいこと、採用にも関わってみたいことを話したら、「やる気次第では、早い段階で希望が叶いますよ」との回答をいただき、希望を言いやすい会社だと感じました。

これは入社してからわかったことですが、実際に分析屋には、ボトムアップを重視し、社員の声に本気で耳を傾ける文化があるんです。
入社後、初めての案件でリーダーを任されたのには驚きましたが、経験と希望を加味してアサインしてくれたことがとてもうれしかったですね。

メンバーたちが幸せに働ける環境づくりが大切

入社後、最初の案件にアサインされるまでには、どのような研修がありましたか?

研修は、入社から最初の案件が決まるまでの2ヶ月の間に実施しました。研修内容は、個々のスキルや経験によって多少変わりますが、私の場合はデータベース言語のSQL、BIツールのTableau、プログラミング言語のPythonを学びました。

SQLやPythonは、前職でも経験があったため、「それほど時間をかけずにマスターできるだろう」と思っていましたが、実際に取り組んでみるとわからないことが多く、知識不足を痛感しましたね。Tableauに関してはほとんど操作したことがなく、ほかのBIツールの操作に慣れすぎていたところもあり、苦労した記憶があります。今振り返ってみると、案件にアサインされる前に研修で一通り学べて、良い経験だったと思います。

アサインされる案件は、どのように決まっていくのですか?

通常、案件にアサインされる際は、最初に面談が行われ、営業から案件の概要、必要な技術とそのレベル、クライアントのワークスタイルなどについて説明があります。基本的には、その人のスキルや希望を踏まえて案件を割り振ってくれる仕組みです。希望が必ず叶うわけではありませんが、最終的な意思決定は原則として個人に任されています。

私の場合は、最初にアサインされた案件で、希望していたリーダー業務を任されました。自分の希望だったとはいえ、入社していきなりリーダーになったので驚きましたし、初めのうちは不安だったのが正直なところです。
ただ、あまり気負いすぎても失敗しそうですし、一人でできることはたかがしれていますから、メンバーの意見を聞きながらベストな業務の進め方を模索していきました。

マネジメント力が成長した手応えはありますか?

メンバーはそれぞれスキルも経験もバラバラで、そうした人たちをマネジメントするには、まだまだ勉強が必要だと感じています。

アサインされた当初は出社しなくてはできない業務が多かったのですが、現在はオンラインでもできる業務が中心です。出社していた時期は同じ場所で業務をしていたため指示が出しやすかったものの、今は物理的な距離がある中で働いています。
そのため、こまめに状況をヒアリングしたり、知見を共有し合ったりして、メンバーたちとのコミュニケーションが不足することのないように意識しています。

社員同士で学び合える環境が分析屋の魅力

現在の仕事の内容を詳しくお聞かせください。

担当しているのは行政関係のプロジェクトで、基幹システム刷新に伴うDWH(Data Ware House:データウェアハウス)の再構築やBIツールの新規導入に携わっています。

プロジェクトは私が入社する前から継続しており、参加したときには成果物がある程度できている状態でした。その成果物が想定どおり動作するかテストし、結果をエビデンスとして提出したのが最初の仕事です。
今は、BIツールでダッシュボードの作成や、SQLを用いた検証作業をしています。

仕事のやりがいは、どのような点に感じていますか?

前職までに身に付けてきたことや、分析屋の研修で習得したことを活かせる喜びは大きいですね。仕事が成果物として目に見える形で残り、またそれをクライアントに喜んでいただけるので、モチベーションを維持しやすい環境だと思います。

データはビジネスの成否を左右するものですから、クライアントの成長に直結する仕事をしているという自覚と責任感が不可欠です。どのフェーズにおいてもクライアントに負担をかけず、常にリーダーとして主体的に行動し、メンバーにはこまめに情報共有することを大切にしています。
与えられた仕事を言われたとおりにこなすだけでなく、変えるべきところは変え、効率化できるところは効率化して、プロジェクトのスムーズな進行に貢献したいと思っています。

メンバーや同僚とは、どのようにコミュニケーションをとっていますか?

普段、メンバーとはGoogleのチャット機能を使ってコミュニケーションをとっているので、技術的な質問に答えることに問題はありません。
また、分析屋には2ヵ月に1度、普段とは違う現場で働いている社員がオンラインで集まる「帰社日」という社内イベントがあります。参加は任意ですが、オンライン上で親交を深めたり、わからないことを自由に聞いたりできる、ゆるい雰囲気のイベントです。ちなみに、オフラインでは、飲み会なども頻繁に開催されています。

私が気に入っているのは、帰社日の後に開催される読書会です。読んで勉強になった本や、ほかの社員にも読んでほしい本を社員が紹介するという内容で、いい学びの機会になっています。私はまだ聞いているだけですが、いずれはみんなの役に立ちそうな本を紹介したいですね。
そのほか、データ分析ツールに関する勉強会なども随時開催されていますので、いずれは参加したいと思っています。どのイベントも、「参加したければ参加する」「話したければ話す」というものなので、仕事やプライベートの都合に合わせて気軽に参加できるのもいいですね。

現場にいる他社の知り合いに聞いたところ、その会社ではメンバーとは仕事以外でほとんど接点がないそうです。社員同士が仕事以外の場で交流できる機会が豊富にある分析屋は、とても恵まれた環境だと思います。

目立たない作業にこそ、成長につながるカギがある

これから仕事で挑戦してみたいことはありますか?

これから挑戦してみたいことは、大きく2つあります。ひとつは、データにまつわる実務において、クライアントと対話をしながらビジネスを作っていくようなプロジェクトに携わることです。まずは、今任せてもらっている基礎部分をしっかり身に付けて、少しずつやれることを広げていけたら良いですね。

もうひとつは、マネジメント力を高め、人材育成を通じて会社に貢献できる人材になることです。エンジニアとして技術力と知見のある人が入社してきても十分なマネジメントができるように、自己研鑽していきたいですね。

自身の成長のために、日頃から心掛けていることはありますか?

データサイエンスというと、すごく華やかなイメージを持たれる方が多いかもしれません。たしかにそういった一面もありますが、実際には散らばっているデータの整理や成果物が正しい動作をしているかといったテストなど目立たない作業も多くあります。それらは時として華やかとは程遠く、敬遠されがちなところもあるかもしれませんが、そういった作業を一つひとつ乗り越えた先にこそ、大きな価値が生まれると思っています。地味だからといって軽視せず、むしろ今後の成長につながるカギがあると考え、地道に丁寧に作業するよう心掛けています。

最後に、分析屋への応募を検討している方にメッセージをお願いします。

データ分析の技術や知見は、一朝一夕で身に付くものではありません。しかし、最初は断片的だった知識が、実務を通じてつながり、広がっていけば、知らず知らずのうちに技術も知見も身に付いていくと思います。
学んだことが結び付き、実務に活かせたときなど、成長を実感した喜びは何ものにも代え難いものです。

分析屋には、そのような経験ができる環境が整っています。入社後の研修で学んだことを実務でアウトプットしたり、イベントで仲間たちと刺激し合ったりすることで、データ分析のスペシャリストとしての自信がつくはずです。未経験からでも、データサイエンティストとして活躍するのは夢ではありません。
データを軸にキャリアを切り拓いていきたいという熱意のある方と、分析屋でいっしょにがんばりたいですね。

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