与えられたチャンスを活かし、文系出身ながら新卒入社で活躍

Satoru.K / 2020年 新卒入社

学生時代のケガをきっかけに医療データに関心を持ち、データ分析の道を志したKさん。就職活動ではデータを活用して人の役に立ちたいという想いを軸に、さまざまな企業を見て回りましたが、決め手となったのは「分析屋」の社員の人間力でした。

入社後、さまざまなプロジェクトを通して成長を続けるKさんに、入社から現在までの分析屋での経験について聞きました。

会社説明会で触れた、社員の人間力が入社の決め手に

就職活動では、何を軸に企業選びをしていましたか?

就職活動では、主に医療分野のデータ分析に関われる仕事を探していました。

私は大学の部活で剣道をやっていたのですが、ケガをして病院に行く機会が多く、検査や治療を数多く受ける中で医療データに興味を持つようになりました。
また、データをもとに、例えばより効率的で勝利に直結する体の使い方を考えたり、ケガをしない動き方を分析したりできたらいいなと思ったことも、医療データに関わる仕事を志望した理由のひとつです。

今のスポーツの世界では、選手の動きをデータ化して、戦術やフォームの見直しに役立てる分析が一般的に行われていますよね。でも、私がやっていた剣道を含めて、いわゆる武道の世界では精神的な評価も入ってくるため、データ分析などはあまり行われていません。そのため、剣道をデータで論理的・客観的に分析できたら、もっとおもしろくなるのではないかと考え、データに興味を持ちました。

分析屋を知ったきっかけを教えてください。

私が分析屋を知ったのは、新卒向けに開催された合同企業説明会に参加したときでした。
説明会では、どの企業もあらかじめ決めておいたシナリオに沿って話をしている印象でしたが、分析屋だけは少し違っていました。私たちの反応を見ながらより具体的に話をしたり、ジョークを入れたりなど、参加者に寄り添ったホスピタリティの高い説明をしてくれたんです。

「せっかく来てくれた学生に、少しでも自分たちのことを知ってもらおう」「有益な情報を持ち帰ってほしい」という想いが伝わってきて、すごく良いなと感じました。
その後、個別に話せるタイミングを待って社員に話を聞いたら、分析屋の魅力や仕事のおもしろさを熱弁されていたのも印象的で、自分の中で一気に分析屋が第一志望となりました。

最終的に入社の決め手となったのは、どのような点でしたか?

説明会で感じた、思いやりを持って行動する社員の人柄が第一の決め手でした。また、仕事の幅が広いことと、若いうちから裁量を持って仕事ができると聞いたことも理由のひとつでしたね。

医療分野のデータ分析に興味があったことはお話ししたとおりなのですが、私はどちらかというと飽きっぽい性格なので、医療だけでなく幅広いデータにふれられる環境のほうが自分に合っていそうだと感じていました。
医療データを取り扱う仕事は、製薬会社や医療機関の研究職などが中心で、医療分野に特化しているケースがほとんどです。その点、分析屋はさまざまな分野の案件に携わっており、Web業界や金融業界などのビジネスデータも扱っているなど、ほかの企業にはない魅力を感じました。

自分の努力次第で裁量を持たせてもらえるかは、就職活動を通して重視していたことです。その点でも、大企業より小回りがきく中小企業のほうが理想に近い働き方ができると考えていて、企業規模としても分析屋とのマッチ度が一番高かったですね。

研修で学んだ「点」が実務で「線」になっていく実感があった

新卒向けの研修は、どのような形で行われるのですか?

新卒入社後の2ヵ月間が研修期間で、社会人としての心構えや常識、データ分析に必要とされる基本的なスキルを一貫した研修プログラムで学びます。
座学で知識を詰め込むだけでなく、アウトプットの時間を多く設けることで、知識の定着を目指すのが分析屋の研修の特徴です。実際に現場でどのように使われる技術なのかを考えながら課題に取り組めるので、現場に出てから「あのときに学んだのは、こういうことか」と、点と点がつながり、線となるタイミングが多くあり、仕事を通して知識が身に付いていく実感がありました。

私が入社したのは、ちょうどコロナ禍が始まった年で、研修からそのままリモートワークに突入したんです。リモートでできる作業ということで、OJTはExcelを使った集計やチェック作業を割り振っていただき、データの特性や観点を学びました。
これは、データ分析を知るための基礎となる部分で、ごく単純な作業なんですが、チェックすべきポイントがわかってくるとおもしろいんですよ。だんだん指摘されるより早く間違いに気づけるようになり、自分で手直しできると、そういう積み重ねがうれしくて、一歩ずつ進んでいくことができました。

研修で印象的だったことがあれば教えてください。

分析屋では、OJT期間に移行した後も、新卒研修の一環として月に1度、新卒が集まって学ぶ機会があります。
その中で、先輩が教えてくださった「その責任がどこにあり、誰に聞くべき内容なのかを正しく判断できることは、社会人として大事なスキルだ」という教えは、今もよく思い出して実践しています。

正直な話をすると、最初は単純に経費の申請先のような社内ルールのことだと思っていました。でも、実際に業務に参加して、組織の中での立ち居振る舞いや社員同士の連携の重要性を知るにつけ、仕事の流れを理解して無駄のない動きをするために、またクライアントや同僚に負担をかけない仕事をするために、重要なスキルなんだと理解できるようになりました。

研修期間を終えてから、どのような仕事に携わりましたか?

OJTでは、データの収集や精査を経験し、その次に分析したデータをもとにグラフや表を使って、クライアントにわかりやすく伝えるための資料づくりを行いました。
そして、一連の仕事の流れをだいたい把握した後でアサインされたのが、医薬品の臨床試験データを使って有効性や安全性を検証するCROの業務です。CROとは「Contract Research Organization」の略で、製薬会社から医薬品開発における臨床試験などの業務を受託している企業を指します。ここでは、試験結果を解析するためのデータ加工や、解析結果を出力するプログラミングに取り組みました。

アサインされた業界によっては、データ分析に関する技術に加えて、特有の専門知識も学ばなければなりません。臨床解析の業務は、プログラミングや統計知識、医療分野の知識などのスキル習得が必要で、今考えても難度の高い仕事でした。特に、顧客からの指示を確認する場面などでは、頻繁に先輩方に質問をしながら業務を進めていましたね。

これも当社の良い点だと思うのですが、新卒であってもやりたい方向性が明確な人には必ずチャンスを与えてくれるんですよ。思い付きで「あれがやりたい」「これがやりたい」というだけでは難しいですが、意思を持って目標を掲げ続ける人には、真摯に向き合ってくれる会社です。
私も、大まかな方向性は示しても、マイクロマネジメントはしない方針のもとで育てていただいたので、1年目からかなり自由に挑戦できました。

データ分析とは少し離れますが、分析屋が初めて出る展示会の企画や運営に関わらせてもらったのも良い思い出です。やってみたいと言ったら、入社したばかりの私にも平等に意見を聞いて、良いものはどんどん取り入れてくれたんです。
この経験があってから、関わっている仕事でも、将来的なキャリアパスについての面談でも、よりはっきりと自分の意志を示せるようになりました。

頭角を現すには、正直であることと先入観なくデータと向き合えることが重要

入社後、最も苦労したのはどのようなことですか?

当然ですが、業務にアサインされれば、勝手に成長できるわけではありません。実際に仕事をしてわかったのは、完璧な環境や十分な情報がそろっているケースはそう多くないということです。
情報を得るためにみずから動くことや、抱え込まずに周りの人に協力を求められる判断力が必要だと学びました。確かに、クライアントのニーズに沿ってデータを提供するだけでなく、クライアントが何のためにデータを求めているのかを考えて、主体的にアウトプットをするという仕事の仕方にも通じると思います。

働き始めた当初、私の面倒をよく見てくれていた先輩に、プログラムの書き方について指摘を受けたことがありました。「これは、クライアントが見たいものを見たいように書いただけだ」と。
それで、見方を変えて提案したいときや、クライアントの要望が変わったときに活用できる、汎用性の高いプログラミングの書き方について教えてくれたんです。

これも、教わった当初はわかっていなかったのですが、あるときクライアントから「急で申し訳ないけど、別角度で分析したデータを見たい」と言われたことがありました。
このとき、先輩に教わった方法でプログラミングをしていたおかげで、話の流れから推測して作っておいたデータをすぐにお見せできたんです。クライアントからは「こちらの立場に立ってスピーディーに対応してくれて、とても助かった」と高く評価していただき、大きな自信につながりました。

データ分析の仕事や、分析屋に向いているのはどんな方だと思いますか?

先入観なく物事を見る力がある方は、分析に向いている気がします。先入観があると、出てきたデータをそのまま読むことができなくなってしまうんです。
「本来はこうあるはずなんだけど」と、自分が望む方向に読んでしまう。出てきたデータをありのままに捉えて分析できるような方には、潜在的な課題や解決策を見つける力があると思います。

ほかには、自分の考えやルールに固執せず、ほかの人の意見に耳を傾けられる方ですね。分析屋は中途入社も多く、個性と多様性を受け入れる文化があります。それぞれが自分のバックボーンを活かして自由に意見を言い合える風土でもあるので、目的意識を持ちつつ周りの声に耳を傾けることで、ヒントが見つかると思います。
自分らしさを大切にしつつ、柔軟に周りの意見を取り入れるバランス感覚のある人が、成長できる環境ですね。

ちなみに、「文系出身だとデータ分析の仕事をするのは難しいんじゃないか」と思う方が多いかもしれませんが、そんなことはないです。私も大学は文系だったので、授業でも趣味でも、入社以前にプログラミングや分析に関わったことはありませんでした。
自分で「理系の仕事は無理」「Excelは関数もわからないし、自分にはできない」といった壁を作らず、前向きに挑戦できるような方であれば、文系出身でも十分やっていけると思います。

最後に、分析屋への入社を検討している方にメッセージをお願いします。

私は、新卒時代から今に至るまで、正直であることを大切にしています。入社した当時は、仕事で何か失敗しても、「なんとか隠せないかな」「バレないうちに挽回できないかな」と邪な気持ちが働いて、ミスを次に活かせていませんでした。

しかし、ミスは誰にもあるものですし、隠し通せるものでもありません。わからないときはわからないと言って素直に教えを請うこと、ミスをしたら正直に認めて再発を防ぐことが大事だと学びました。
分析屋の社員は、仲間のミスを責めることはしません。むしろ、「ミスをしたからこそわかることがあるよね」と、経験を活かせるよう支えてくれる社風です。私自身も、先輩方にたくさんフォローしてもらいながら、後輩に頼られる存在になれるよう、業務に励んできました。

これから新しく分析屋に入社される方も、失敗をおそれずに、たくさんトライ&エラーを繰り返してほしいと思います。チャレンジ精神が旺盛な方のご応募をお待ちしています!

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